インビザライン治療の通院頻度
インビザラインはマウスピース矯正の1つで最初の型取りですべてのマウスピースを作製するという特徴があります。
すべてのマウスピースが手元に届きますが、マウスピースが合っているか、歯の動き具合がシュミュレーションと合っているか確認が必要です。
そこで今回はインビザラインの通院時にチェックすることと、通院頻度についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
【マウスピースの適合をチェックする】
インビザラインはコンピューターのシュミュレーションでどのように歯が動くか想定してその動きを計算してマウスピースを作製しています。
このシュミュレーションの時に歯に強すぎる無理な力がかからないように、制限をしています。
ただ、患者さんの毎日の装着時間が短くなってしまった場合や予想と違う歯の動きでマウスピースの一部が浮いてしまい、マウスピースがしっかりフィットしないことがあります。
マウスピースがきちんと入っていないと適切な効果が得られずきちんと歯が動かないので、マウスピースがフィットしないアンフィットの状態になった時には新しいマウスピースを作製する必要があります。
アンフィットになると早めにマウスピースを修正して作りなおす決断をしないと治療期間が長引いてしまうので、定期的な通院の時にチェックします。
【治療のモチベーションを維持するため】
インビザラインは取り外しができることで、今まで通り食事や歯磨きなどを行うことができますが、その分自己管理がとても大切です。
毎日忙しく過ごしている中で、定期検診後はインビザラインの時間や注意事項をしっかりと守っていても、忙しくなった時など少しずつ時間に甘くなって守れていないことが出てくることがあります。
自分では気づかずに計算してみると時間が少なくなってしまっていたり、お口の中に汚れが着いたままになってしまい、虫歯のリスクが高くなっていることもあります。
定期検診で改めて時間をチェックしたり、クリーニングをしてお口の中をキレイにすることで歯並びが整うまでの期間のお口のサポートもさせていただきます。
また、歯が動いてきた時に見えない所に虫歯があった場合やまれにですが、途中のマウスピースが不良品になっている可能性もあります。
モチベーションの維持と小さな不具合などもないか確認するために定期的な通院はとても大切です。
【インビザラインの通院頻度】
インビザラインはお口の中の歯並びによって通院頻度が少し異なります。
バランスが良いとされているのが、2~3カ月に一回程度と考えています。
マウスピースの交換頻度は1週間~10日程度なので、1週間の交換の場合には8ステージ進みますし、10日間の場合には6ステージ進むことになります。
これ以上ステージが進んでしまうと生活環境の変化や歯の動きを予想することが難しくなります。
そのため、10ステージ以下の2~3カ月程度が望ましいとされています。
それ以上期間があいてしまうと予約の日にちを忘れてしまうこともあるので、3ヶ月程度の通院頻度は一部の方に限定させていただいています。
インビザラインの通院頻度は患者様に合わせて異なる場合がありますが、目安として2~3カ月程度のことが多いでしょう。
また、最初は少し早めに設定して慣れてきたら期間を延ばすこともあります。
また、インビザラインで歯並びが整った後は『リテーナー』という後戻り防止の装置を装着して歯並びが動かないようにする期間もあります。
その期間の場合には矯正期間中より期間があいて3~6カ月程度での定期検診になります。この期間は歯並びを固定する大切な期間なので決められた時間リテーナーを装着しましょう。
定期的な通院期間に通院してインビザラインの治療中の環境も整えていきましょう。