出っ歯の原因
日本人はあごの骨が小さい傾向にあり、出っ歯が多いといわれています。
顔の印象を大きく左右してしまう出っ歯の原因は何なのでしょうか?
そこで今回は出っ歯の原因について詳しくご紹介します。
【出っ歯とは?】
出っ歯とは上の前歯や上のあごが前に出ている状態をいいます。
上下の歯がしっかりとかめない歯並びの1つで、専門的には上顎前突といいます。
出っ歯はあごの発達不足の割に歯が大きいことでなりやすいといわれています。
前歯なので、口を開ける時や笑った時に大きな影響を与えますし、健康面でもいくつか影響を及ぼします。
【出っ歯のデメリット】
・口が乾燥しやすい
出っ歯の場合、歯が前に出ている分、口を閉じようと意識をしないと口が開いたままになることが多いです。
口が開いたままだと、乾燥して細菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
また、唾液には汚れを洗い流す作用もあるのでお口が乾燥して唾液が減ると虫歯や歯周病のリスクを高くなります。
また、口が乾燥しやすくなるとお口の中がねばねばして口臭に原因になってしまうこともあります。
・消化しにくくなる
前歯がかみ合っていないことでかみ合わせが悪いと食べ物をしっかりかみ砕くことができ
ずに消化しにくくなります。
毎日の食事で消化しにくい状態が続くと、胃腸に負担がかかりやすくなり集中力が低下し
てしまうことがあります。
【出っ歯の原因】
・指しゃぶり
赤ちゃんの指しゃぶりは3歳までは影響が少ないといわれていますが、3歳以降も継続して指しゃぶりをしている場合には歯並びに影響が出やすいです。
指しゃぶりをしていると、前歯を押している時間が長くなり出っ歯になりやすいといわれています。
年齢と共に赤ちゃんではないという意識が芽生え始めると自然にやめることができるようになることが多いですが、年齢が上がってくると共に依存しやすくやめにくくなってきます。
歯並びが悪くなってしまうことなども伝えやめるように促していきましょう。
・爪かみ
指しゃぶりと同様に爪かみも前歯を押してしまい出っ歯のリスクが高くなります。
また、爪をかむことは衛生的にも良くないのでかぜなどのリスクも高くなってしまうでしょう。
爪かみもできるだけ早くやめるようにしていきましょう。
・遺伝の骨格的な原因
上のあごが大きすぎたり、下のあごが小さすぎたりすると前歯が出ているように見えま
す。
骨格的な問題の場合には矯正治療をしないと改善しません。
出っ歯は前歯を内側に入れる必要があり、大幅に歯並びの改善する必要が多いです。
スペースを確保するために、小臼歯を抜いて矯正をすることが多いのでブラケット装置やインプラント矯正を使用した治療が多くなります。
ご希望があれば症状に合わせて、ブラケット矯正である程度歯並びが整ったらマウス
ピース矯正を組み合わせて治療することもあります。
【出っ歯の治療】
出っ歯の歯並びによって治療が変わることがありますが、まずスペースを確保する必要があります。
前歯が少し出ている場合には、奥歯を後方へ動かし親知らずのスペースを利用したり、歯と歯の間を少しずつ削ってスペースを確保し出ている前歯を中に入れて配列します。
大きく前歯が出ている場合は小臼歯を抜歯してそのスペースを利用して前歯を下げてかみ合わせを合わせます。
出っ歯の治療では、マウスピースを使用したインビザラインやブラケット矯正を行うことが多いです。
インビザラインは種類も豊富ですし、透明なマウスピースを使用するので、周囲の人にほとんど気づかれることがありません。
見た目が気になってしまって矯正を躊躇している方におすすめの方法です。
ブラケット矯正も、金属で目立つ装置だけでなく透明の装置や白いワイヤーを使用して比較的、目立たないようにすることもできます。
矯正にも色々な種類がありますので出っ歯を治したいと思っている方は1度ご相談くださいね。
カウンセリングでお口の状態を確認してお話させていただきます。