矯正治療による部活動などの影響
矯正期間中に部活動をしても大丈夫かご質問をいただくことがあります。
中高生の方の部活動に制限はありませんが、接触の激しいスポーツは工夫が必要です。
そこで今回は矯正治療による部活動の影響について詳しくご紹介します。
【運動系の部活動】
運動系の部活動は矯正装置をつけたままだと心配されることがありますが、矯正治療中に部活動の制限はありません。
部活動の種類でラグビー・アメフト・バスケットボールなどの接触が多いスポーツは装置の上からマウスピースを装着してもらうと安心です。
また、口元が当たった時にけがをしないように、粘土状のものを矯正装置につけることもできます。
運動系の部活動のスポーツは矯正することでメリットが大きく、矯正をすることで、かみ合わせが整いしっかりとかむことができます。
そうするとしっかりかむことでスポーツする時の運動能力の向上につながります。
また、学生のうちは学校の予定が決まっていることが多いので、予定に合わせて月に1度の通院の予定を立てやすいのではないでしょうか。
部活動の試合や定期的なテストの期間のタイミングを除いて無理ない予定で治療をすすめていきます。
【吹奏楽の部活動】
吹奏楽の部活動は『吹く』ことが多いのですが、数時間の演奏であれば矯正治療に影響はありません。
演奏への影響はどうでしょうか?矯正装置が入った時には少し音が出にくい場合や違和感を覚えることがあります。
クラリネットの木管楽器は短期間で慣れることが多く、数週間で慣れるといわれています。
トランペットなどの金管楽器の場合には慣れるまで時間がかかることが多く数カ月かかるでしょう。
ただ、吹奏楽の部活をしながら矯正を行っている方も数多くおられるので、吹奏楽の部活を続けながら矯正していた方の対応などもお話できます。
【中高生の方の矯正で工夫すること】
思春期の方の矯正は見た目が気になってしまうこともあります。
矯正中でもおしゃれがしたいとカラーのゴムを使用して矯正中を楽しむこともできます。
また見た目を目立たなくしたい方には透明の審美ブラケットやワイヤーを使用して周りの方から目立たないようにします。
また、取り外しができるマウスピース矯正もあります。
ただ、装着する時間が短いと適切な矯正効果を得られないこともあるので自己管理が大切です。
【受験などの対応】
中学生の後半や高校生の後半は受験の対策をして忙しい時期に入ることも多いでしょう。
矯正の治療は装置を装着した後は1か月に1回程度の通院なのでテスト前などは調整などの矯正の通院を避けてテストが落ち着いてから予定を立てていきます。
中高生も忙しい時期ですが、この時期に整った歯並びを手に入れることでコンプレックスを解消して笑顔に自信が持てるようになります。
学校や部活動の忙しい時期なども考慮して治療を進めていけますので、ご安心ください。
【中高生の矯正のメリット】
大人になる前に早い段階で矯正治療をすると成長の途中なので骨の代謝の良い時期に矯正を行うことで治療期間を短くできる可能性が高くなります。
早く治療ができると費用も抑えることができますし、通院回数を減らすこともできます。
また、早めに対処することで抜歯を回避したり、外科手術をしなくても良いケースが出てきます。
また歯並びが良くなることで虫歯のリスクを減らして予防の効果も期待できます。
1度削った歯は元に戻らないので虫歯になりにくい予防をしていくことはとても大切です。
大人になる前に早い段階で歯並びをキレイにして汚れがつきにくい環境にすることは歯を長持ちさせることにも繋がっていきます。
部活動は続けることができるので、整った歯並びを手に入れてお口の環境を整えましょう。