小児予防矯正治療の治療期間
矯正治療をするときにどの程度治療期間がかかるか気になる方も多いのではないでしょうか。
小児の矯正は第1期矯正と第2期矯正に分かれていて、あごの成長も味方につけて矯正をしていきます。
そこで今回は小児予防矯正の治療期間とメリットについてもご紹介していきます。
【小児予防矯正とは】
小児の予防矯正とは、あごが成長するように促して歯が生えるスペースをつくる治療です。
第1期矯正とも呼ばれ、永久歯が生える場所を確保できるのはこの時期だけです。
また、あごのベースができるので抜歯の可能性が低くなります。
矯正装置にはいくつか種類があります。
- 床矯正装置
床矯正装置は上下のかみ合わせやあごの大きさや形を整える治療方法です。
取り外しが可能で、食事の時には外すことができます。
あごの成長を促して永久歯が生えるスペースを確保します。
床矯正だけではすべての歯並びを整えることは難しいのでほかの矯正方法と組み合わせて治療します。
- プレオルソ
既成のマウスピースで柔らかい素材のマウスピースをはめていただく治療です。
お口がぽかんと開くくせや口呼吸を予防し、歯並びが悪くなるのを予防したり、改善したりします。
- ヘッドギア
頭にバンドのついている装置を装着して上あごの位置や成長をコントロールしていきます。
上の奥歯を後ろに移動して前歯のスペースを確保するときにも使用します。
就寝時含めて推奨時間は10時間程度です。
【小児予防矯正の治療期間】
小児予防矯正は5~10歳ころの永久歯が生えそろう期間から始めるとあごの成長も促す治療と歯並びを整える治療の両方を行うので3~5年程度かかることがあります。
あごの状態と歯並びによって治療期間は変わってくるので個人差はあるでしょう。
子供のころに矯正を開始すると、大人に比べて骨が固まっていないので、歯が柔軟に動くため期間を短縮できます。
【小児予防矯正のメリット】
抜歯のリスクが減る
大人になってしまうとあごの成長が終わっているので、スペースを確保するためには『抜歯』が必要なケースが多くなります。
それに比べて、子供のころから矯正治療を開始するとあごの成長を味方につけてスペースをつくれるので抜歯の可能性が低くなります。
虫歯や歯周病の予防になる
歯並びが悪いとガタガタした部分に汚れがたまってしまい磨き残しが多くなります。
そうするとプラークがたまりやすくなります。
歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、汚れを除去できるので虫歯の予防になります。
子供のころに矯正をして歯並びを整えるとお口のトラブルを減らすことができます。
正しい咀嚼ができて発音しやすい
前歯がかみ合っていなくて歯並びが悪いと発音に影響を与えることもあります。
また、前歯にかみ合っていないと食べ物をかみ切りにくいのですが、しっかりかみ合ってい
ると簡単に食べ物をかみ切ることができます。
口元に自信が持てる
歯並びキレイがだと口元を気にせずに笑顔になれます。
歯並びが悪いと思春期の時期に気になってしまうことも多いので、小さな頃に
整った歯並びにすることでコンプレックスにならずに口元に自信が持てます。
小児の予防矯正は歯の生えるスペースを確保する時間がかかるので、少し矯正
期間が長くなることがありますが、早めに治療することで抜歯しないで矯正が
できる可能性が高くなったり虫歯の予防になることもあります。
また早めに歯並びが悪くなるくせを改善もできるのでお口の環境が良くなりま
す。
小さなころに矯正治療で健康的な歯並びを手に入れてコンプレックスのない笑
顔に自信の持てる生活を送りましょう。
矯正期間は個人差がありますので、気になった方はお気軽にご相談くださいね。