食事と歯並びに関係はあるのか?
毎日食べる食事で歯並びに影響があることを知っていますか?
しっかりとかむことが歯並びに影響するので、毎日どんな食事をするかによって歯並びが悪くなってしまうこともあります。
そこで今回は食事と歯並びの関係について詳しくご紹介します。
【食生活があごの成長に関係する】
歯並びが悪くなる原因の1つに歯の大きさに対してあごが小さいことが考えられます。
あごの成長は子供の成長期に『しっかりとかむ』ことで促されるのですが、最近ではあまりかむ必要のないファーストフードやインスタント食品が増えてきています。
また、欧米の食生活も入ってきて、ハンバーグやパスタなどもあまりかまずに食事ができるので、『しっかりとかむ』ことが少なくなってしまいます。
昔は和食中心の生活で根菜類や野菜などが多かったので、かむ機会が多くありました。
昔に比べて、現代はかむ回数が半分程度になっており、食事の時間も短くなっているといわれています。
【飲み物と一緒に流し込まない】
食事の時には水分を飲むことも多いと思いますが、食べ物と一緒に流し込むくせがついているとあまりかまない習慣がついてしまいます。
水分があると食事が飲み込みやすいので、かむ回数が減ってあごの成長が促されません。
お子さんが水分と一緒に飲み込んでいる場合には水分を出すタイミングなどを変えてみましょう。
毎日何気なく行っている『かむ』という習慣は回数を増やすことであごの成長を促してくれます。
あごが発達すると歯が並ぶスペースが確保できるので、歯並びが整う環境作りができます。
【しっかりかむ食材を使いましょう】
しっかりとかむことが良いとわかっていても、柔らかい食事だとあまりかまずに食事をしてしまい、しっかりとかむ習慣をつけることは難しいでしょう。
しかし、歯ごたえのあるかむ回数が増える食材を使うことによって、しっかりとかむ習慣がついてきます。
具体的には、にんじん・たけのこ・豆類など大き目にカットして食感が残るように調理しましょう。
そのままでも食べることができる食材はあまり火を通さずに少し歯ごたえが残るようにしましょう。
【歯に良い食べ物とは?】
丈夫な歯をつくるためには、
・カルシウム
・タンパク質
・ビタミンA・D・E
・ミネラル
が含まれている食べ物は積極的に取ると良いでしょう。
また、バランスの良い食事を心がけることも大切です。
食物繊維の多い食べ物でごぼうやセロリなどは、歯の表面の汚れを落としやすくしてくれます。
また、しっかりとかむことが必要な小魚などは、よくかむことであごや骨を丈夫にして、唾液が分泌されやすくなりお口の中の汚れが流されやすくなります。
【しっかりとかむことのメリット】
食べ物を消化しやすくなり胃腸に負担がかからないので体の健康にも役立ちます。
また、しっかりとかむことで唾液が出やすくなり、汚れを洗い流す抗菌作用があります。
そして、唾液があることで細菌の増殖を減らして虫歯や歯周用のリスクを減らしてくれ
ます。
また、十分にかむことで食べ物の満足感が出て食べ物の味をより楽しむことができます。そして満腹感も出やすいので食べすぎの防止にも役立ちます。
そのほかには、脳に刺激が伝わり認知症予防に効果があるといわれています。
柔らかいものばかり食べる習慣がついていると、歯並びにも影響が出てしまうのです。
ファーストフードやインスタント食品ばかりの生活ではしっかりとかむことが少なくなってしまいます。
そのため、かみごたえのある食事をしてしっかりかむ習慣をつけましょう。
十分にかむことが必要な食事は唾液の分泌も促して、あごにも良い影響を与えます。